不眠はどうしてなるの?
2017年6月9日更新
不眠となる原因は、人によって様々です。そして、原因は一つだけとは限らず、複数存在する場合もあるのです。
アメリカ睡眠学会が発行する睡眠障害国際分類第2版では、不眠を含む睡眠障害を以下のように定義しています。『睡眠の開始と持続、一定した睡眠時間帯、あるいは眠りの質に繰り返し障害が認められ、眠る時間や機会が適当であるにもかかわらずこうした障害が繰り返し発生して、その結果何らかの昼間の弊害がもたらされる状態。』
そして、日本生活習慣病予防協会の調査によると、成人の20%が慢性的な不眠であり、日中に過剰な眠気を感じている成人の割合は15%に上るという結果となっています。
不眠の原因となるものは、医学者の間では5つのPとしてまとめられるそうです。
1.身体的要因(physical)
2.生理的要因(physiological)
3.薬理的要因(pharmacological)
4.心理的要因(psychological)
5.精神疾患(psychiatric)
の5つです。
身体的要因とは、痛みや痒み、ひん尿といった身体症状が伴うことによりもたらされるものを指します。生理的要因とは、騒音や不快な温度、光や環境の変化などです。薬理的要因とは、薬物やアルコールの副作用や、服用の中断により起こるものを指します。心理的要因は、ストレスや緊張などが当てはまります。精神疾患には、うつ病や統合失調症などが挙げられます。

不眠は、原因となるものが取り除かれれば、大抵の場合は解消するといわれています。しかし、中には原因がなくなっても、不眠の症状が残る場合があるそうです。これを「身体化された緊張」あるいは「学習された睡眠妨害的連想」といいます。
具体的な例でいえば、布団に横になった時に眠気が訪れず、無理にでも眠ろうとして、逆に目が冴えてしまうといったものです。この状態が続くと、布団に入ることが覚醒につながるものであると身体が学習してしまい、眠れなくなってしまうというのです。こうした症状を改善するためには、眠くなるまで布団に入らないという行動をとることが最適であるといわれています。
不眠の改善には、刺激制御療法と睡眠制限療法の二つが使われるそうです。刺激制御療法には、先に記述した、眠くなるまで布団に入らないという方法が当てはまります。睡眠制限療法とは、布団に入っている時間を制限する方法です。いずれの場合も、専門家による指導のもとで治療を行う必要があります。
整体院でできる不眠改善に効果的な手法としては、全身の緊張を緩め、リラックスした状態へ導く施術が当てはまります。心身ともに不眠によって蓄積したストレスを開放し、心地よい睡眠サイクルを取り戻すお手伝いができることと思います。
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